「救急外来を受診する時のコツとは?」

どうもこんにちはMARUHACHIです。現役の内科臨床医として大学病院や中核病院で生活習慣病専門外来や救急専門外来を担当しています。

ブログでは専門家の視点から「どうやったら健康に長生きできるのか」、「病院とどうお付き合いしてゆけばいいのか」といった日本の学校教育で教わることのない、だけど大人になってから知りたい健康問題の解決策をさくっとコラムで解説していきます

 

早速、第5回いってみましょう。

今回のテーマは「救急外来を受診する時のコツとは?」です

 

ある夜にどこかが激しく痛いとか、救急車を呼びたいなんてことはよくあるんですが、学校教育ではどんな時にどうやって受診していいかなんて学ぶことがないから受診の方法からわからなくても仕方ないと思うんですよ!今回は救急車をどんな時に呼んでいいのか?また受診のスムーズなコツをお伝えしたいと思います.

 

その1.受診する前には電話で確認をしよう

 一般的に救急外来受診時には受診可能か悩んだ時には、実際に受診しようと思っている医療機関に電話一報したうえで、受診することがスムーズなケースが多いようです.内科医が他の急患対応中だとスムーズに診察ご案内できないこともあるので、ます受診できるような診療状況なのか確認した方が良いです.その他に同じ病院の夜間救急外来でも、その日の1人いる担当当直医が外科医か内科医によっても治療を受けられる状況にある日とない日と差がある施設も実は多いです!

 

その2.電話でお伝えする情報のポイントを絞りましょう

救急受診されるときには診察をスムーズにするため以下のポイントを押さえて電話相談しましょう.

(1)普段かかりつけの病院と内服薬の情報を伝える

→ とくに発熱や感染症と関連したところでは重症化因子である免疫抑制剤の使用、肺気腫の有無、喘息の有無、糖尿病の有無とHbA1cの値(血糖管理の良好状況)は重要な情報でしょう

(2)現在の症状がいつから出現しているのか

(3)最終飲食はいつか、また何を食べたか

→ 造影剤検査の可否や食中毒の判定に影響します

(4)他の医療機関で最近内服処方された解熱鎮痛剤や抗生剤の情報

→ 初回治療なのか、すでに治療介入されている中で改善が乏しいのかで精査方針や判断が変わるケースがあります

(5)病院の到着タイミング(到着までにかかる時間)と受診方法

→救急車でいらっしゃるのか、もしくはタクシーや自家用車でいらっしゃるのか.また、来着タイミングをお伝えいただければそれに合わせて病院スタッフがスムーズに診察にご案内できるように準備をすすめることができます

 

その3.救急車を呼ぶかどうか迷ったら「#7119」を使おう

もちろん救急車か迷っていて、とくに自力で動けないほどの胸部症状、冷や汗、意識障害など肺炎の御症状切迫した所見があれば迷わず救急車でよろしいかと思います.

 

迷っているうちに具合悪くなってしまうと悲しいのできつい時には無理せずに救急搬送ご相談でよろしいかもしれませんが、とくに「これぐらいの症状で救急車を呼んでいいか自分で緊急性判断がつかない時」には公的なサービスとして専門的にサポートして頂ける消防庁のダイヤル「#7119」も利用してみても良いかもしれません

 

っとまあ、今回はこんな感じで紹介としました。

また、外来でよく聞かれる質問なんかを中心に紹介をしていきたいとおもいますので

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おしまーい